慢性腎臓病(CKD)
最近、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)という新しい病気の概念が注目されています。CKDは国民の健康保持にとって重大な問題となっているにも関わらず、社会的な認知度は低く、また、医療従事者の中でもその対策の重要性が十分に認識されているとは言えません。そこで慢性腎臓病(CKD)を社会に広く啓発し、その対策が国民的な規模で推進されるよう働きかけることを目的に、日本腎臓学会、日本透析医学会、日本小児腎臓病学会の腎臓関連3団体が共同で、2006年6月25 日に日本慢性腎臓病対策協議会を設立されました。
CKDとは、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%以下に低下する(GFRが 60mℓ/分/1.73㎡未満)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドローム、家族に腎臓病の人がいる場合などは注意が必要です。さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。つまり、腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながるのです。腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置したままにしておくと、末期腎不全となって、人工透析や腎移植が必要となってきます。末期腎不全は全世界的に増え続けており、わが国でも工透析を受けている患者さんは、すでに28万人を超えており、その数は毎年1万人ずつ増え続けています。このままでは、2010年には30万人を突破し、国民400人に1人が人工透析を受けるようになると予想されています。その増加を阻止するには早期発見、早期治療することが大切でありそれによって腎不全の進行を抑え透析をせずにすんだり先延ばしにできる可能性があります(一部の方は治療したにもかかわらず腎不全の進行を抑えることができない場合もあります)。
当院では腎臓専門医、内科専門医によるCKDの適切な外来治療を行うことができます。適切な治療とは生活指導、蛋白制限を中心とした食事療法、適切な降圧剤などの薬物治療などがあります。また、地域の中枢病院と連携しており紹介も可能です。
腎臓のことはもちろん健康に関して気になることがございましたら気軽にご相談ください。








